mugyukkinの日記

色々書いたり書かなかったりします。淫夢要素はありません。

天穂のサクナヒメをおすすめしたいだけの記事。

ドーモ、のっぱいです。

 


ここ最近、天穂のサクナヒメをずっとやっています。というか気づいたらクリア後のダンジョンまで含めて粗方しゃぶり尽くしてしまいました。

稲作が話題なあまり、先日作者の方がとうとう農林水産省からインタビューされるわテレビでCMまで打ち始めるわの大旋風を巻き起こしてますが、やってみると実際かなり新鮮な作りで面白かったので、レビュー的な記事を書くに至ってしまいました( ◜ᴗ◝) (◜ᴗ◝ )

 

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クソゲーであり、神ゲーです。(間違ってはいない表現)

 

 

  • クッソ雑なあらすじ

時代は多分室町あたり、ある事情から方々を渡り歩いてきた田右衛門(※上の画像の左にいるでかいの)たちは天の浮橋という所に辿り着くが、そこには不幸にも彼らを狙う黒塗りの山賊、石丸が待ち構えていた。

そこに酩酊したサクナ(※上の画像の右にいるロリ)が現れ、石丸と口論の果てにサクナちゃんドロップキックをぶちかまして石丸を場外KOし、(結果的に)田右衛門たちを救う。

そのまま宴に戻ったサクナだったが、そこに田右衛門たちが忍び込み……

 


といったところで主人公・サクナを操作可能となります。

 

 

  • ストーリー

ネタバレになるのであまり多くは言えませんが、インディーズ制作のゲームということもあり、全体的にこじんまりとまとまっているといった印象です。

物足りなさを感じたり、序盤は田右衛門たちのムーブに辟易させられっぱなしだったりで人を選ぶところはあるかもしれません。

ですが、個人的には田右衛門たちが島での生活におけるそれぞれの役割を見つけ、それを通じての成長ぶりを見ていくことで、そしてそれと並行して物語を進めるにつれ判明する彼らの過去を知っていくことで見る目が変わっていくのが楽しく感じました。

田植え歌のくだりなんかは結構お気に入りです(´∀`*)

少なくとも適当に上がっているプレイ動画をちょっと見た程度で序盤のキャラクターのあれこれが気に入らないから買わない、なんて判断するのは非常に勿体無いのは確かです。(パァン)判断が早い

作中で未回収の伏線もちょっぴりありますが、EDでのとある描写からするともしかして、もしかすると……?

 

 

  • 稲作パート

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本編。DASH村

TOKIOにとってはこのパートだけつよくてニューゲーム状態ですね。

田おこし、種籾選別、田植え。

そして春夏秋と時間が経ち、稲が育ったら収穫、稲架(はさ)掛け、脱穀、精米。

ここまでやってようやく完成します。

 

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当然、稲を育てている間も……というより、育てている間こそ気を抜けません。

病気やら害虫やら雑草やら日照不足やら。

それらを防ぐために対策となる薬を普段入れる肥料に混ぜる、用水路をうまく使い、その時々の稲の生育状態に適した水位や水温を保つ等、考えるべきことは多岐に渡ります。

また、このゲームでは米を収穫=アクションパートにおけるレベルアップです。

各工程のやり方によって収穫時のステータスの伸びも変わってきますので、そこも考えたらもうきりがありません。

しかし、極端な話どんなに病気まみれだろうが虫が湧こうが雑草ボーボーだろうが、収穫をしてステータスの伸びがしょぼくなることはあれども下がることはないので、途中で手に入る農書というちょっとしたマニュアル的なものを元に強気でトライ&エラーしていくのが良いでしょう。

個人的な考えとしましては、白米は

・消費期限なし

・食事での効果が比較的大きい

・加工品の作成等、後々何かと入り用になることも多い

といった点から、最初は量を最重視するのがいいと思います。

 


さすがに発売から時間が経ってますので、稲作でこれどうしたらいいの?ということは調べればほぼ出てくると思いますが、当初はそれがなかったために生まれた、試行錯誤する楽しさや隠しパラメータが多いことによる検証のしがいも人気が出た要因だったのかもしれませんね(੭˙꒳​˙)੭⁾⁾

その辺りは過去のもので例えるなら、艦これの流行り始めに通じるものがあるかもしれません。

 

 

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……という具合に、この稲作パートは突き詰めていくとかなり険しい道のりです。後述のアクションパートはクリアしてしまえば終わりですが、何にも侵されていない完璧な米を作る、となると本当に大変です。僕も未だにそれはできていません。だいたいしらた米と稲苞虫のせい。

PS4版であれば米の出来栄えによってもらえるトロフィーもあるそうなので、より一層歯応えが増すでしょう。米だけに。

また、やってみるとわかりますが、稲作をするにあたって色々な道具や手法があることも知ることができますし、何よりこのゲーム上のおよそ30倍の時間をかけ(ゲーム内では四季が3日ごとに移り変わります)、ゲームではなくリアルでこの一連の作業をやる農家の方々には頭が上がりません。

しかもこれに獣害とか農協や近所の農家との人間関係、その他リアルならではの色々な問題がのしかかってくるのだから尚のこと……😱

 

 

  • アクションパート

そんなに変哲のない横スクロールアクションです。

星のカービィロックマンなんかのシリーズをやったことのある方はそれをイメージしてもらえればだいたい合ってます。

ただ、やられてもフロアの最初に戻されるだけですし、トゲに触れてもティウンティウンせずにダメージを受けて吹っ飛ぶだけですし、落ちたら即死の穴なんてのもそもそもありません。面倒なものといったら、せいぜい一部のステージの毒霧が漂う所くらいでしょうか。といってもそれも食事や装備で軽減できますので、アクションが苦手な方でも投げ出すようなことはまずないでしょう。戦闘の難易度も普通か易しいを選べます。ついでに何故か稲作の難易度も。

それでも戦いで力負けするようなら米を育てて物理で殴ればいいですし、逆に歯応えが欲しいなら収穫しなければいい話ですし。

ちなみにOPで披露したサクナちゃんドロップキックは一切使えないですの。

 


そして、このパートで重要なものは3つあります。

 

①食事効果

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先程僅かに触れましたが、このゲームでは毎晩拠点で食事をすることができます。この食事の献立によってステータスアップ、及び自然回復や毒耐性等の特殊効果が、満腹度が0になるまで付与されます。

特に一対多の状況が基本となる都合上、敵の攻撃が激しいので自然回復は必須です。

物語が進めば装備によって満腹度に関係なく自己回復できるようになりますが、それまでは満腹度0になったら帰還するのが賢明です。

また、夜になると敵の強さも跳ね上がります。例えば初期状態なら最初のステージの敵を殴ると1ダメージしか通らず、こちらは1発もらうとHPが1/3持ってかれるくらい。

まともに渡り合える強さでない限りは素直に帰りましょう。

ちなみにこの食事の際に会話が発生することがあり、そこで作中の世界観の説明や田右衛門たち人間の身の上話が聞けたりします。中には特定の食材を使った献立にすることで発生する会話も……。

 

②羽衣アクション

サクナが身に纏っている羽衣。

これをびょーんと伸ばすことで色々なアクションができます。

壁や天井に当てることでフックショットのように移動手段として利用したり、敵に当てることで立体機動装置のように後ろに回り込んだりもできます。使用中は無敵時間になるので、積極的に多用していきましょう。

2,3回殴って羽衣で回り込むのを繰り返すだけでもスタイリッシュに戦えているような感覚を味わえます。

物語が進むと、これを利用して敵にデバフや毒の付与、HPの吸収なんかもできるようになります。強敵との戦いでは重要な要素となるでしょう。

 
③衝突・連衝突

一部の技には敵を吹っ飛ばす効果の付いている技があります。これで吹っ飛んだ敵を他の敵にぶつけるのを衝突、吹っ飛ばされて跳ね返ってきたのを更に吹っ飛ばすのを連衝突といいます。

連衝突は慣れないと難しいですが、衝突はボス敵と戦うなら必須と言って良いテクニックでしょう。

一部を除くボス敵との戦いでは雑魚敵が無限湧きするので、これを利用してボスに雑魚をぶつけまくるのが大抵の場合セオリーになります。特に序盤は技の攻撃範囲の関係もあり、普通に殴るよりも衝突を狙っていくほうがダメージが多いということがよくありますので、羽衣で攻撃をかわしながらこれを狙っていくのがいいでしょう。

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壁当てしようぜ!お前壁な!!

 

 

  • その他なんやかんや

このゲームをプレイしてからというもの、リアルに食べるお米がすごく美味しく感じられます。

ゲーム上でのものとはいえ、米作りの苦労を多少なりとも身を以て知ったからでしょうか。これぞ食育……!

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危険ですので、夜中にプレイする時はここは速攻でスキップしましょう。

 


また、個人的に好きなのがBGMの一貫性。

作中に出てくる田植え歌のフレーズが、ほとんどのBGMでどこかしらで使われています。

あるフレーズを同じ作品内の別の曲にも仕込む手法。

メジャーな作品だと、トルネコの大冒険FF13なんかでよく使われているものですね。

同じフレーズでものどかなものからラストダンジョンで流れる勇ましいものまで、色んな雰囲気を出してくれるのが聴いてて楽しいですし、ここにも紛れ込んでる!と気づけた時も嬉しくなります(о´∀`о)

特にそれを踏まえた上でのラストダンジョンのBGMは必聴です。ゲームのBGMはやはりプレイしている中で聴いてナンボなので、動画で済ませるなんて野暮なことはせずに、どうか一つ。()

 


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"令和の米騒動"と呼ばれる今作品。

転売もかなり横行していますが、僕も散々煮湯を飲まされ続けてきたリングフィットアドベンチャーと違って特殊なコントローラーも必要ないですし特に抵抗がなければダウンロード版なら即プレイできますので、ぜひぜひやってみてほしいです!!(。✪‿✪。)